第五十九銀行本館

第五十九銀行本館 (青森銀行記念館) – 弘前を代表する洋風建築

戦前の弘前は軍都、学都として発展した。また、戦災に合わなかったので多数の近代建築が残った。この第五十九銀行本館は弘前の代表的な建築家である堀江佐吉が設計したもので、弘前の近代建築の中でも人気が高い。重要文化財に指定されている。

第五十九銀行本館の建物

第五十九銀行本館は明治37年に建設された。ルネサンス風デザインを基本とした西洋風建築に仕上げているが、構造は土蔵作りの木造建築で和風建築がベースになっている。外壁は瓦を張りその上に漆喰で塗りつぶし、窓も漆喰塗の外窓が設けられている。柱型を付けて石造風に仕上げている。屋根は和小屋組とトラスの折衷構造となっている。この様にこの建物は和風建築と西洋建築が混在したもので、擬洋風建築と言われている。
土蔵作りのため、耐寒、防災に優れ、内部は青森県産のヒバやケヤキの木が多く使用されており、地域性を考慮した郷土色豊かな建物となっている。
銀行であったためか建築当時の坪当りの単価が極端に高く、豪華である。完成度も高いため、設計者である堀江佐吉の最高傑作であるとの評判が高い。

旧第五十九銀行本館の地図

住 所:青森県弘前市元長町26
観光スポットが多い弘前城の近くであり、比較的手軽に行ける場所である。現在は青森銀行記念館となっており、銀行関係の資料が展示されている。

堀江佐吉について

堀江佐吉は弘前藩のお抱え大工の家に生まれた。洋風建築の専門的な教育を受けたわけではないが、北海道での開拓使関係の工事に従事する間に函館や札幌の洋風建築を研究して、技術を修得したようである。
当初の建築は擬洋風建築であったが、次第に技術を修得し、晩年の作品はほぼ洋風建築の構造の特徴を捉えたものになっている。
代表的な建築としては陸軍施設、第五十九銀行の店舗、旧弘前市立図書館および日本基督教団教会、青森県各地の小学校などがある。
また、多くの建築家を育てた。彼らの近代建築も多く残っている。

第五十九銀行について

第五十九国立銀行は明治11年に旧弘前藩士族の金禄公債を資本に弘前で設立された銀行である。設立以降、昭和18年に青森銀行に統合されるまでは青森県で最大の銀行であるとの地位を守った。