法起寺の三重塔

法起寺の三重塔 – のどかな斑鳩の里の世界遺産

斑鳩の里の法隆寺の近く、法起寺に日本最古の三重塔が建っている。近くから見るよりも秋のコスモスを前にして見る三重塔は趣きがあり、代表的な写真アングルの一つになっている。国宝に指定されている。

法起寺の世界遺産について

日本で最初に世界遺産に登録されたのは「法隆寺地域の仏教建造物」で、法隆寺と法起寺が含まれている。評価された点は以下の通りである。

世界最古の木造建築を含む仏教建造物は、設計と装飾美において人類の創造的才能を表す傑作であること

法隆寺地域には7世紀から19世紀までの各時代の優れた仏教建造物が残されていて、それらから日本と中国、東アジアにおける密接な建築上の文化的交流がうかがわれること

法起寺の三重塔について

法起寺の三重塔は、三重塔としては日本最古かつ最大規模のものであるが、五重塔も含めれば法隆寺の五重塔の方が古く、世界最古の木造の塔は法隆寺の五重塔とされている。
法起寺は聖徳太子が死ぬ間際に岡本宮(法起寺)を寺に改められるように命じたことに始まる。十数年後になって、福亮僧正が弥勒仏を本尊とする金堂を建てている。三重塔は恵施僧正によって天武天皇13年に起工し、慶雲3年(西暦706)に完成している。聖徳太子が命じてから完成までに80年以上経っており、多少真偽が疑わしいところがあるが、古いことは確かなようだ。
法起寺は一時隆盛を極めたが現在、創建当時の建物が残るのは三重塔だけである。しかし、この塔も江戸時代に大修理が行われ塔の構造も少し変更されたとのことである。現在の塔はその時の姿だと考えた方がよい。なお、昭和47年にも修理が行われている。

法起寺の地図

住 所:奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873番地

のどかな散歩コース

法隆寺から法起寺まで徒歩で30分程度かかるが、法輪寺を巡りながら散策するのがよい。
法輪寺方面に歩いて行くと。斑鳩三塔の一つである三重塔が見える。この塔は再建されたもので、世界遺産には含まれていないが、古さを気にしなければ周囲の景色に溶け込んだ素晴らしい塔である。
正岡子規の「柿食えば金が鳴るなり法隆寺」の句もこの周辺の風景なのであろう。
法起寺の三重塔は近くから見るだけでなく、周囲の畑にあぜ道から眺めるのが斑鳩の里ののどかな雰囲気が加わり最高によい。特にコスモスを入れた写真が定番のアングルとなっている。

柿と法起寺
柿と法起寺