水路閣

水路閣 – 南禅寺にあるレトロなアーチ橋

水路閣は格式ある南禅寺がよく許可したと思われるほど、寺の雰囲気とは異なる近代建造物である。しかし、時代を経て、枯れるに従って味が出てきて、現在はテレビドラマでよく利用され、多くの人が知る人気スポットになって来ている。現在は寺の宝的な存在である。京都市の史跡に指定されている。

水路閣について

水路閣は明治23年に琵琶湖の水を京都へ運ぶための大土木工事、琵琶湖疏水の一部として建設されたアーチ橋である。南禅寺境内のしかも南禅寺発祥の地である南禅院の前に、如何にも似付かわしくない場所に建設したものだと思われるが、今では重厚で古色蒼然としたレンガ造りのアーチ橋は趣きが出てきて、南禅寺の環境によく溶け込んでいる。
蹴上で分岐された水は水路閣の上を流れ、その後、哲学の道の横の川に流れ最終的には、浄水場や鴨川に流れ込んでいる。水路閣は単なる観光資源ではなく、立派な現役選手で今でも京都経済を支えている。

水路閣の上を流れる水
水路閣の上を流れる水

水路閣への地図と行き方

京都地下鉄東西線の蹴上駅で下車。徒歩10分程度である。
[map zoom=”17″ width=”100%” height=”300px” lat=”35.0105556″ lng=”135.793805″]緯度経度で指定[/map]
蹴上駅で降りると蹴上インクライン(傾斜鉄道)の横に出る。少し下って行くと南禅寺に近道で抜けられる「ねじりまんぽ」と呼ばれているトンネルがある。このトンネルは強度を強くするため煉瓦の積み方がねじれているためそう呼ばれている。これも琵琶湖疎水の遺産である。

インクラインの下のトンネル
インクラインの下のトンネル

トンネルを潜るとそこは南禅寺の境内だ。左右に南禅寺塔頭の一つ金地院と南禅寺界隈の別荘として有名な何有荘がある。この道も散策に最適である。

水路閣へ行く道-石垣は南禅寺の別荘群の一つ
水路閣へ行く道-石垣は南禅寺の別荘群の一つ

南禅寺について

南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山の寺院である。山号は瑞龍山、寺号は太平興国南禅禅寺である。本尊は釈迦如来、開基は亀山法皇で、時の天皇や上皇の発願により創建された日本最初の勅願禅寺である。このため京都五山および鎌倉五山の上におかれ、日本の全禅寺のなかで最も高い格式をもつ別格扱いの寺院である。
この南禅寺にしても水路閣の建設に反対出来なかったのは、明治時代の神仏分離・廃仏毀釈運動による仏教社会の逆風と東京遷都による京都の危機感のためである。また、南禅寺は明治政府に寺領の多くを取り上げられ廃絶に追い込まれた塔頭も多く、とても反対できる雰囲気でなかったのあろう。取り上げられた寺領は計画されていた工場建設が頓挫し、現在は南禅寺界隈の別荘群に生まれ変わっている。