五箇山村上家

五箇山 村上家 – 重要文化財の合掌造り住宅

合掌作り集落としては世界遺産の白川郷が有名であるが、富山県側の五箇山にも合掌作り住宅はある。上梨地区にある村上家は重要文化財に指定されている貴重な住宅である。

合掌作り住宅と村上家について

合掌作り住宅とは「小屋内を積極的に利用するために、叉首構造の切妻造り屋根とした茅葺きの家屋」のことであり、雪深い五箇山と白川郷のみに現存する大変貴重な形式の住宅である。一般に雪下ろしの作業軽減と水はけをよくするため屋根は急勾配になっている。
五箇山の上梨にある村上家住宅は合掌作り住宅の中でも約400年前に建てられた非常に古い建物で、その後の改造も少なく、建設された当時の様子が分かることから重要文化財に指定されている。
現在も住宅の中で生活されており、内部も公開されている。

村上家の付近の地図

住 所:富山県南砺市上梨742
村上家は白川郷から富山県の城端に抜ける道筋にある。隣に道路が走っており、近くにバス停もあるので交通の便はよい。反面、この上梨地区にも昔は多くの合掌作り住宅があったと思われるが、現在は数軒を残し現在風の建物に建て替えられており、合掌作り集落ではなくなっている。

世界遺産の五箇山について

合掌作り集落としては世界遺産に登録されている白川郷が有名であるが、富山県の五箇山にも世界遺産に登録されている合掌作り集落がある。しかし、五箇山の集落は分散しておりまとまりに欠ける。相倉集落には23棟、菅沼集落には9棟の合掌作り住宅があり、いずれも世界遺産に指定されているが、2つの集落は10キロメートル程度離れており、集落の規模も小さいので、白川郷ほどの人気はない。
集落全体の雰囲気を味わいたいのであれば、白川郷がまさるが、落ち着いた雰囲気で合掌造り住宅を見学したいのであれば観光客が少ない五箇山の相倉集落もよいのでないだろうか。

五箇山相倉集落
五箇山相倉集落

また、世界遺産には指定されていないが、合掌作り住宅の内部を見学したいのであれば、相倉集落と菅沼集落の中間に位置する上梨地区の村上家が規模も大きく交通も便利なので最適である。
この辺りは加賀藩の流刑地となった秘境である。道路の近くには庄川が流れており、川の向こう側には流刑小屋があった。現在なら簡単に逃げられるのであろうが、庄川の流れは早く谷も切り立っているうえ、当時は橋もなかったので、江戸時代は無理であったのだろう。

民謡こきりこ節の故郷

上梨地区のもう一つのトピックスは有名な民謡「こきりこ節」の故郷ということである。「こきりこ節」日本民謡のなかでも古いもので、五穀豊穣を願いこの地区の祭礼などで歌われていたものである。中学の音楽の教科書に採用されから急に有名になった。

村上家の中には民族楽器の「ささら」と「こきりこ」が展示してあった。
「こきりこ」とは歌の歌詞の通り長さ7寸5分(約23センチ)の竹の棒で、両手で持って打ち鳴らす極めて単純な楽器である。大きな楽器は「ささら」である。

こきりこ
こきりこ